現在、日本では精神疾患を患っている人が400万人を超えています。そのような状況下において、患者さんが社会復帰を目指すための治療を施すデイナイトケアに注目が集まっています。それと同時に、現場で働く看護師の重要性も高まってきています。ちなみにそこで働く看護師は、各プログラムの遂行をサポートする役割を担います。
例えば、現場では看護師が患者さんに対して生活指導を行ったり、社会復帰を目指す上で身につけるべき基本的な生活様式を学ぶサポートを行います。精神疾患のある患者さんは、病気の影響で規則正しい生活を送ることができなくなってしまったり、人とのコミュニケーションを図る上で様々な問題を抱えている事が多いです。そこで、看護師が生活改善のための助言をしたり、軽い運動を提案したり、リハビリテーションを行ったりします。
デイナイトケアにおいては、主治医の診断書に基づき、看護師が患者さん一人一人の治療メニューを組み立てていくことになります。ただ、看護師一人の判断ですべてを決定して良い訳ではなく、他の医療スタッフと意見交換をして、連携をしながら治療を進める事が求められます。精神疾患の方の心にしっかり寄り添い、医療チームでサポートしていきたいと考えている方は、やりがいを感じながら従事できる現場だといえます。
デイナイトケアというのは、誰でも自由に利用できる外来治療ではありません。精神疾患者が利用するためには、いくつかの条件を満たさなければなりません。主治医の診断が必要であり、それを受けて患者さんが一人で通院できなければデイナイトケアは利用できません。基本的に、比較的症状が安定しており、入院の必要性が無い方々が対象となっているため、緊急性が高いような状況は起こりにくく、心にゆとりを持ったケアを実践することができるでしょう。