デイナイトケアとは、精神疾患を患う患者さんの社会復帰や再発防止を目的として行われる治療の一環です。デイナイトケアでは、リハビリテーションやスポーツなどのプログラムがあり、患者さんは朝から夜にかけて約10時間ほど過ごします。アルコール中毒など依存症の方も、デイナイトケアの治療を受けることができます。
各症状に合わせて、精神科の医師やスタッフがプログラムを組み立てているため、現場の看護師は指示に従って補助的なケアをします。具体的には、患者さんの血圧や体温などのバイタルチェックをしたり、リハビリテーションに付き添ったりします。グループを組んで公園などに出かける場合は、看護師が引率をします。
デイナイトケアに従事する看護師は、患者さんとスムーズにコミュニケーションをとることが大切です。中には、その日の状態によって、表情や感情が変化する方もいます。微妙な変化を察知して、相手の状態に合わせて話をしましょう。そのとき、適切な距離感を取りながら接することがポイントです。
そんな中、一人の患者さんを重点的に補佐して「贔屓をしている」と周囲に勘違いされてしまうケースがあり得ます。患者さんの症状によって気にかける度合いは異なり、バランスの取り方は難しいですが、なるべくどの患者さんにも公平な態度で接することを意識しましょう。
デイナイトケアの治療では、医師や看護師の他に、理学療法士や心理士などのスタッフとも連携することになります。その際、協力体制を整えるために、看護師は各スタッフとこまめに報告・連絡・相談をすることが大切です。上記のようなケアに従事したいと考えている看護師の方は、デイナイトケアの概要を綴った以下のサイト(患者を支えるデイナイトケア)も参考にしてみると良いでしょう。